

2024年、neemの畑で種を蒔き収穫した葉山和綿と一昨年収穫した茶綿(赤綿)とそれぞれ綿と種を分ける綿繰りの加工を茨城県つくば市の増田製綿工場さんでしていただきました。依頼した当初は、担当されるお祖父様の体調がよくないため現在はお受けしていないということだったのですが、neemの活動の話を聞いていただくうちに、それだったら喜んでやると思うと言ってくださり引き受けてくださいました。
ご無理のないように、でも楽しんでいただけたら、とお願いした綿繰りの作業だったのですが、すぐご連絡をいただき白い綿はもうできた!と。取材用に残しておくねと言われ、あっという間に作業を終えていただいたようでした。

取材の当日、お祖父様は体調が良いようで綿繰りの実演をしてくださいました。
綿繰り機は電動モーターがついており、私たちが普段使用しているものとははるかに作業速度が違います。ローラー部分は下部がステンレス上部が木材と工夫されており、綿花へのダメージを極力無くしながらもキレの良い塩梅に工夫されていました。岡山産だということで同じ地元愛を感じてしまいました。

そして愛というと、取材していくうちに増田さんの和綿愛に私たちはとても心打たれたのでした。棚にはエジプト綿やオーガニックコットンのシート状の綿が並べられているのですが、和綿と茶綿も同じように並んでおり違うのはお値段。和綿も茶綿も他と比べて4倍ほど高価。
でもそこには増田さんの想いが込められていました。和綿という日本の固有種の綿を広めたくて、近隣の農家さんにお願いして毎年作ってもらっているものだそうで、そういった手間ひまをかけるとそのような額ではとても商売にならないけれどそれでも知ってもらいたくて、採算なしのお値段でご提供しているとのこと。他の国から来た綿は単一栽培で育てやすいように多く農薬も使われているものもあり機械化、大量生産化されたもの。それとは全く別ものなのです。
私も端くれながら、日本に古くからある和綿の種を繋ぎたくて、綿の国内生産を少しでも増やしたくて活動していて、それをずっと前から切に感じで取り組まれている増田さんの愛と大きな背中を見せていただいて、心がじんわり熱くなりました。

綿繰りしていただいた葉山和綿と茶綿。艶やかで美しい綿たちが出番はまだかと待っておりました。この度は取材のご協力といろいろな方を繋げてくださり誠にありがとうございました。増田さんの真摯なお気持ちとお仕事に触れ貴重な経験をさせていただきました。